犬の咬傷事故の裁判例
弁護士 幡野真弥
県から犬猫の譲渡推進事業を委託された団体の活動にボランティアとして参加していた女性が、団体に引き渡されていた犬に咬みつかれ、右手親指の一部切断等の傷害を負い、後遺症が残った事故について、県と団体代表者に784万円の損害賠償責任が認められた裁判例(宮崎地裁判決令和3年1月13日)が、判例時報2506号・2507号に掲載されていました。
動物病院でも、普段から患畜の取り扱いには十分留意されているかと思いますが、スタッフの安全を守るために対策や工夫が必要であることを、改めて認識させる裁判例かと思います。