見落としがあったとして、検査費用の返還を求められた事例
事案の概要
最近あまり食欲がないという猫が来院し、画像診断を含む全身の検査をしましたが、特段大きな異常は認められませんでした。
ところが、その後診てもらった後医ではリンパ腫が見つかりました。
そのため、当初の検査に見落としがあった旨の指摘があり、それ故に、病院に対して検査にかかった費用の返還を求める請求がなされました。
結論
改めて、健康診断を行った際の画像を診てみたものの、当時の画像上は異常が見当たらず、それ以外にもリンパ腫を疑うような所見はありませんでした。
このような結果となった理由としては、当時別の疾患で投与されていた薬剤により、画像上一時的にリンパ腫が見えなくなっていたことが考えられました。そのため、あくまで過失はないことを主張しつつも、獣医師の先生と相談し、早期解決より金銭の提案をすることとなりました。
残念ながら飼い主様と合意に至りませんでしたが、金銭の要求はなくなり、沈静化にて無事解決に至りました。
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