解決事例

交渉等により解決した事例

コンプライアンス違反が発覚した獣医師が合意退職した事例

事案の概要

 動物病院を経営している院長先生からご相談を受けました。
 従前から、雇用している獣医師が、重大なコンプライアンス違反に該当する行為をしていることが発覚したが、当該獣医師は、当該行為を院長先生にばれないように行っていたため、院長先生が現認したわけではない状況でした。ただ、当該獣医師はこれまでも小さなトラブルを複数起こしており、動物病院としてはこれを機に退職してほしいと考えていました。
 当該動物病院では過去にこのようなスタッフはいなかったので、どのような手順でどう対応すべきか悩まれてご相談にいらっしゃいました。

結論

 本件では、当事務所から手順や伝えるべきことなど、諸々のアドバイスを差し上げた上で、院長先生にコンプライアンス違反をしていた獣医師と面談して話をしてもらいました。結果、当該獣医師は、その場で退職することに合意し、解決しました。

 昨今、動物病院のこういった労務問題に関するご相談が大変増えています。労務問題に関しては、対応方法は、動物病院の希望や事案の内容により様々で、状況に適した対応をとることが非常に重要です。
 問題を起こしたスタッフと代表者が話をしてみた方が良いのか、すぐに弁護士を介入させて弁護士と話させた方が良いのか、法的手続きをすぐに取るべきかなど等です。
 初動を誤ると問題の長期化にもつながります。
 また、労働問題は、問題を起こしたスタッフに辞めてもらうことだけが解決の道ではなく、長い時間をかけて注意・指導を繰り返し、教育をしつつ様子を見るということも必要なケースが多いです。したがって、一度のご相談で解決する問題が少ないのもこの分野の問題の特徴になります。

 最近労務問題が増えてきてしまったと思われる場合は、継続的に気軽に相談できる専門家を探しておくことをお勧めします。