内容証明送付により未収金が回収できた事例

事案の概要

　動物病院にて、ペットの入院治療を行ったのですが、残念ながら入院中に亡くなってしまいました。後日、動物病院よりオーナーに対して入院治療に要した費用を請求しましたがお支払いいただけませんでした。担当獣医師より再三にわたって、書面にて請求をしましたが、オーナーから返事はなく、費用も払われませんでした。
　これ以上、動物病院から請求等を行っても支払われることはないだろうと考え、回収につき、弁護士に依頼されました。

結果

　獣医師よりお話を伺ったところ、動物病院において治療は適切に行われており、オーナーも治療に疑問を持っているというより、残念ながらペットが亡くなってしまったことから、お気持ちの面で支払う意思がなくなってしまい、滞ってしまった可能性が高そうでした。
　そこで、当事務所から、弁護士名にて、請求の根拠含む必要事項を記載の上、内容証明にて、オーナーに対して未払いの費用の請求を行いました。
　その結果、オーナーが内容証明を受領した後、１週間程度で速やかにお支払いいただくことができました。
　治療をしていたペットが亡くなってしまったケースでは、通常の場合に比べて費用についてスムーズにお支払いいただけなくなってしまうことが多いです。ペットが亡くなってしまったことによるショックなど理由は様々です。
　一度、動物病院より催促をしても支払われない場合、そのまま動物病院から催促を続けても支払いが滞ったままとなってしまうことも多く、また時間が経過するとオーナーとしても解決したものと思ってしまい、益々支払いがなされにくい状況に陥ってしまいます。
　ただ、多くの場合、オーナーもどこかで支払う必要があると分かっておられるため、本件のように専門家からの書面により請求根拠などが示されると冷静になり、支払いがなされることもあります。費用の支払いが滞ってしまった場合は、オーナーがなぜ支払いを拒否しているかの分析と共に早めに専門家より書面を送ることにより早期解決につながる場合もありますので、一度ご相談ください。