獣医師のための問題と対策

トラブル対策等、動物病院の運営に役立つセミナー開催

1.はじめに

当事務所所属の弁護士は、いずれも獣医療過誤やオーナー様とのトラブルといった獣医療に関する紛争を数多く取り扱ってきた経験があります。また、動物病院様と顧問契約をさせていただいていることもあり、具体的に生じた紛争の解決だけではなく、紛争の予防として、法律家ならではの視点から各種書面の作成・チェックや、診療簿への記載の仕方、オーナー様対応の注意点などのアドバイスを差し上げてきました。

これらの経験も踏まえ、当事務所では、獣医師はもちろん、動物看護師などの動物病院で働かれているスタッフの方を対象とした、以下のようなテーマのセミナーを実施しております。

2.セミナー内容例

  1. オーナー様とのトラブル

    獣医師の先生方は、程度の差はあれ、オーナー様とのトラブルをご経験されているかと思います。獣医師にとっては当然のことであっても、オーナー様にとってはそうではなかったり、逆にオーナー様も獣医師のことを誤解していていることが多く、相互の誤解がトラブルの原因になっていることがあります。
    そこで、よくある事例を取り上げ、お互いの内心を分析することで、明日からのオーナー様との接し方に役立つ情報を提供します。

  2. 獣医療裁判のご紹介

    獣医学的にミスがあったようにお感じになったとしても、裁判所が判断する法的評価は違うことがあります。また、説明義務違反といって、如何に治療そのものが正しくても、事前の説明と同意を欠けば、法的責任を問われることがあります。さらに、医療ミスがあった場合、どういったものが損害とされ、それがどの程度の金額になるのかといったことも気になる先生方は多いのではないでしょうか。
    これらの点を、実際の裁判例をもとに解説していきます。

  3. オーナー様と取り交わすべき承諾書

    そもそも承諾書は何のために取り交わす必要があるのでしょうか。そこから、どういった承諾書が望ましいのかを解説していきます。セミナー後に、今お使いの承諾書をチェックしてみてください。

  4. 診療簿について

    診療簿に記載をしなければならないことやその訂正方法など、診療簿にはルールがありますが、経験上、そのルールが守られていないものをよくみかけます。 不適切な診療簿は、普段は問題にはなりませんが、裁判になったときや、オーナー様から診療簿の開示請求があったときなどに、無用のトラブルになりかねません。また、最近は電子カルテをお使いになっている先生も多いかと思いますが、電子カルテ特有の注意点もあります。
    その他、陥りがちな診療簿をめぐるトラブル等、明日からの診療にすぐに役立つ情報を提供します。

  5. 動物病院を運営する上で知っておくべき各種法令

    獣医師には応召義務など、法律で様々な義務が課せられています。また、愛玩動物看護師法が令和元年6月に制定され、獣医療の現場に大きな影響がでることが予想されます。 こういった獣医師の先生方がおさえておくべき法令を、的を絞って分かりやすく解説いたします。

3.最後に

ある程度の規模の動物病院様であれば、弁護士が病院に出張して対応させていただきますし、それ以外の動物病院様であっても、例えば定期的に開催されている勉強会等に、個別に出張させていただくことも可能です。また、zoom等のオンラインでのセミナーも受け付けております。
上記以外のテーマであっても、ご希望の内容がありましたら、適宜カスタマイズさせていただきますので、是非ご検討ください。

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